職種別対談 職種別対談

施工管理 ベテラン男性 ×若手女性

ミツワ電機の価値をさらに高める
施工管理チームの仕事と思い

商社でありながら、
販売した商品の「施工」まで対応できるのが
ミツワ電機の特徴の1つです。
その施工管理業務を専門とするエンジニアリングセンターの
ベテラン男性社員と若手女性社員が、
仕事や働く環境についてそれぞれの思いを語りました。

※2024年3月取材当時の情報になります。

  • A.M

    エンジニアリングセンター
    2009年入社
    人間環境学部 現代コミュニケーション学科卒

  • I.M

    エンジニアリングセンター
    2022年入社
    文理学部 国文学科卒

「商社の施工管理」だからこその強み
販売から施工までお客様の要望に合わせられる
A
僕たちが所属するエンジニアリングセンターはミツワ電機のなかでもやや特殊な部署だよね。商社として電設資材・住宅設備機器を販売するだけでなく、その先の「施工」まで担うための部署が存在するのは、同業界の会社の中でもなかなか珍しいと思う。
I
私も仕事を通して少しずつ実感するようになったのですが、販売から施工までを一貫して受注できる体制は、ミツワ電機の強みの1つですよね。社内に施工の専門チームを持っていれば、よりきめ細かく踏み込んだ提案ができますし、仕様の提案はもちろん、工事の見積りやスケジュールにも融通が利きますから。
A
そうだね。それに、商品を製造するメーカーとは異なる「商社」という立場だからこそ、お客様の希望に応じた機器をメーカーの制限なく提案できて、施工まで請けられる。そこも強みになっているのは確かだろうね。ちなみにエンジニアリングセンターの前身にあたる部署が発足したのは、僕が入社する1年くらい前の話だったから、僕自身入社するまでミツワ電機の施工管理の存在は知らなかったんだよね。Iさんは入社時から施工管理職を希望していたんでしょう?
I
はい。就職活動を始めた頃はまだやりたいことが定まっていなくて、いろいろな会社や職種の説明を片っ端から聞いていたんです。そのなかで偶然に施工管理職の話を聞いて、「おもしろそう!」と思ったことがこの仕事と出会うきっかけになりました。自分の仕事が建物に残り、誰かの生活の一部になるってかっこいいな、と(笑)。施工管理なので、実際に私が工事そのものを行うわけではないですが、たくさんの人と協力して1つのものをつくり上げることに惹かれましたね。
A
たしかに。そこは施工管理という仕事の1番の喜びだよね。この仕事を行っていると、様々な建物や社内外の人に関わることが多くて、僕もおもしろさを感じる。ところで、最近は増えてきているけれど、女性の施工管理職は世の中的にまだ決して多くはないでしょう? 実際、ミツワ電機の場合はまだIさんだけだしね。入社するにあたって、そこは不安に感じなかった?
I
面接の時にも当時の面接官の方から「(施工管理職としては)女性一人になるけれど、大丈夫?」と聞かれました(笑)。ですが、そこは部署の方と内定後に面談して問題ないと感じましたし、何より職場見学で実際の部署の雰囲気を感じるなかで、施工の知識がない自分でも、一から学ぶことができ成長していける環境だと感じたことが大きかったです。それに施工管理は全国転勤がある会社がほとんどのなかで、ミツワ電機は地域限定型の働き方を選べるところも魅力でしたね。
A
なるほどね。実際に入社してみて、部署の雰囲気はどう感じているかな?
I
フラットで話しやすい雰囲気だと感じます。エンジニアリングセンターにはベテランの先輩がたくさんいらっしゃって、なかには私の親世代の方もいますよね。だからお父さんと娘のような感じで会話することも多く、雑談なんかもしやすいですね (笑)。たしかに施工管理職として働く女性は現在私だけですが、Aさんや他の先輩方のおかげですぐに馴染むことができました。
A
そう思ってもらえているなら、よかった(笑)!
文系出身の未経験からスタートしても
プロの施工管理職として知識を身につけられる
I
私もAさんも文系の出身なので、建築や電気の知識はゼロからのスタートでしたよね。
にも関わらず、今やAさんは課長という役職を務めながら現場の第一線で活躍されています。入社してからどうやって施工管理の専門知識を身につけてきましたか?
A
とにかく現場に出て、自分の目で見ながら学んだ部分が大きいかな。現場で見て、聞いて、感じたことは、自分の実感として大きな財産になる。そういう意味では、初めは仕事の数をこなすことが大切なのかも。それと並行して、入社3年目には電気工事士、その後は施工管理技士などの国家資格も取得したんだけど、現場に出ない日は社内で資格受験に向けた勉強をさせてもらったり、分からない問題を先輩に教えてもらったりしたこともあったな。勉強しながら現場に出ると、教科書に書いてあったことを実際に見ることができるから、仕事にも勉強にも相乗効果があったと感じるね。
I
とてもよく分かります。私も今、第一種電気工事士の実技試験に向けて勉強しているのですが、学習した内容が実務に紐づいた時に、知識がより深まることを実感しています。実際の仕事では、まだまだ分からないことだらけなので、知識をつけることを第一優先にしていますね。知らない専門用語はスマホにいったんメモしておいて、後からインターネットで調べてみたり。現場では職人さんの作業を見学させてもらって学ぶことも多いです。
A
職人さんたちとの関係性を良好に保っていると、そういう機会も多くなるよね。Iさんは現場の職人さんたちからの評判がいいよ。「真面目で教えたことをしっかりメモしてくれる」って。そういう姿勢は本当に大切だと思う。若手のうちは分からないことが多いのも当たり前だけれど、自主的に学ぼうとする姿勢や仕事への熱量を持っていなければ、周囲から信頼してもらえないからね。
I
期待に応えられるように、今後も頑張ります!(笑) そういった仕事の姿勢はAさんから教わった部分も多いですね。Aさんは私が新入社員だった頃の教育アドバイザーでもあるので、配属当初から現在に至るまでいろいろ教えていただきました。現在、Aさんは新築の太陽光発電設備の設置などを担当するチーム。私は既存の建物の照明器具をLED化する改修工事などを担当するチームで、それぞれ仕事内容は分かれてはいますが、社内ではフリーデスクで席が近いことが多いので困った時には相談しやすいです。
A
僕も建築業界のことを何も分からない状態から仕事をスタートしたから、教育アドバイザーとして指導する際は自分の経験を振り返ってつまずいた部分はなるべく細かく教えたつもりだけど、やっぱり自分で経験して、時には失敗しないと身につかないことも多いよね。僕も先輩から「段取りが8割」と教わっていたけれど、自分の段取りが甘くて失敗してしまった時に、ようやくその意味が分かったりして(笑)。
I
現在活躍されているAさんにもそんな時期があったんですね……! 勉強になります。
初めて主担当を務めた案件は
忘れられない思い出に
A
入社1年目は先輩について現場に入ることが中心だけれど、2年目になると徐々に一人で現場を任せてもらう機会が増えていくよね。Iさんは2年目の夏に初めて主担当を任されていたんだっけ?
I
はい。大規模なマンション群の照明を新しくする工事で、合計2000台に及ぶ照明器具を更新するという案件でした。まずは2万枚にわたるマンションの図面チェックから始まり、1週間かけて照明器具に関連する図面を探し出したのですが、手書きの古い図面には読めなくなってしまった部分や竣工後の改築で当時の図面から変わった部分もあったりして。結局は現場を見てみなければ判断できないことが多く、広いマンションの敷地内を動き回って現地調査を行ったことを覚えています(笑)。
A
2000台の更新はなかなか大変な数だよね。どんなことが印象に残っている?
I
思い返すと、うまくいかなかったことの方が印象に残っているかもしれません。自分なりにできる限りの対応をしたつもりだったのですが、初めての主担当ということに加えて、工事の規模が大きかったことも影響して、いくつか失敗してしまったこともあって。現地調査の際に同じに見えた3種類のダウンライト(*1)の寸法がそれぞれ異なることが判明した時には、また商品をメーカーから取り寄せるところからやり直しになってしまい、現場に迷惑をかけてしまいました。けれど、この経験のおかげで「細部まで必ず確認する」という意識が身についた気がします。
A
失敗が糧になったわけだね。この案件は居住中の方がいる状態で工事を進めたんだよね?
I
そうですね。建物にお住まいの方々の安全を守ることと、工事へのご理解をいただくことも施工管理の仕事なので、日常的にご挨拶するなど、関わる機会が多かったことも印象深いです。そうやって工事を進めるうちに住民の方が私の顔を覚えてくれたようで、「毎日ご苦労様です」、「暑いなか頑張っているね」と声をかけてもらえるようになって。励みになったと同時に、人に見られても恥ずかしくない態度を強く心がけるきっかけにもなりました。
A
それは大事な心がけだね。この案件では、僕も含めてエンジニアリングセンターの先輩たちのほとんどが一度は応援に駆けつけたよね。それだけ規模が大きかったということだけれど、工事が完了してどう感じたかな?
I
Aさんを含め、先輩たちに何度「助けてください!」と電話したことか(笑)。その節は本当にありがとうございました。たくさんの方々が助けてくれたおかげで、無事に工事を完了させることができたと思っています。想像以上の苦労がありましたが、さらにそれ以上の感謝と達成感で胸がいっぱいになりましたね。どのようにすれば施設の利用者やお客様、作業員の方々に気持ちの良い現場となるかを考えて自主的に動くことを考えるきっかけになった、私にとって忘れられない案件です。
*1|ダウンライト:天井に埋め込むタイプの小型照明器具のこと
男性も女性も働きやすい環境のなか
成長を目指していける
I
こうして実際にエンジニアリングセンターで働いてみて、施工管理の仕事に性差はないことを改めて実感しています。女性も男性も、個人の強みを活かして活躍できると思いますね。
A
うん。ぞれぞれの良さを活かせる部分はすごくあるよね。Iさんはコミュニケーション能力が高いから、お客様や職人さん、営業など、関わる人たちとうまく連携できているし、僕も改めて見習いたい部分かな。僕は新人の頃、職人さんに物怖じしてうまく話せなかったんだ。けれど、なんとか周りの人に認めてもらおうと努力するうちに成長できたし、今では職人さんから「Aくんの頼みなら聞いてあげるよ」と言ってもらえるようになったんだよね。
I
そうだったんですね。素敵なお話です。あと、今後もキャリアを歩んでいくことを考えると、いつかライフステージが変わった時のことも考えておかなければと思います。例えば子どもが生まれたとしても、施工管理の仕事を続けていきたいですし、実際に続けていけると感じています。現場に出るのが厳しい場合は、社内でCADの図面や工事完了後の報告書などの資料を作成する業務もありますし、検品の仕事を任せてもらうなど、やり方はいろいろあると思うので。
A
そうだね。分業するという方法ももちろんありだし、実際にIさんが新人の頃にそうやって僕の仕事を助けてくれてすごく助かった。部署の雰囲気としても、仕事と家庭の両立に対する理解は進んでいると思う。男性の役職者が育児休暇を取得したこともあるし、男性も女性も私生活と両立しながら働くのが当たり前の職場だからね。
I
そうですね。私もこの環境なら安心して働いていけると実感しています。営業支援として提案に関わったり、営業担当と力を合わせて問題を解決したりと、現場管理以外の仕事も経験できるのは「商社の施工管理」だからこその魅力かなと。現場と会社を行き来して働きながら、社内外の多くの人との関係を築くことができることや、工事の一部というよりも、お客様が実現したいゴールの全体像を共有した上で仕事に取り組めるので、仕事を通して成長できる幅が広いと感じます。
A
僕が施工管理の仕事を10年以上続けてきて改めて思うのは、チームで働く楽しさこそが何よりの醍醐味だということかな。これまで何度も挫けそうになったけれど、その度に周りの仲間から助けられてきたんだよね。だからこそ僕も積極的に周りを助けていきたいと思うし、そういった助け合う・支え合う関係が、この仕事のやりがいに繋がっているのかもしれない。この良い循環がこれから続いていくといいよね。僕はIさんに仕事を教えることで自分も学べたことがたくさんあったので、Iさんにも是非同じ経験をしていってほしいな。みんなで一緒にこれから入ってくる新人の子たちを支えていきたいね。